2026 講演会 6/14

514日、あすみが丘プラザにて文化交流講演会を行いました。約40名の方々にお集まりいただき、大盛況の中、孫 久富さんは「万葉歌に見る古代東アジアの文化交流」、そしてミーナ・バクンチェさんは「日本で初めての体験とネパール紹介」と題し講演いただきました。

 

 

 孫 久富さんの「万葉歌に見る古代東アジアの文化交流」では万葉集に詠まれた歌の描写を手がかりに古代日本人が大陸の思想をどのように受容(影響)、変容、再生させて行ったかについて、身近な例でわかりやすく楽しく学ぶことができました。例えば七夕の物語に登場する「天の川」は、万葉集では「天漢」と書かれていて、それは中国の詩経の影響を受けているそうです。また、中国の七夕伝説では牽牛と織女(織姫)が会うために鵲(カササギ)が翼を広げて橋を作ったとされているのに対し、日本では牽牛は船に乗って天の川を渡ったとされており、これは古代の日本には鵲がいなかったからだそうで、当時の日本人が文化の影響をそのまま使うのではなく、自らの国の風土に合わせて作り直していくことを行っていたと知りました。万葉集は日本独自の文化というイメージが強かったため、その背景に大陸文化の影響を受けていたとは驚きです。孫さんは、「国際交流は一方通行ではない。古代は日本が中国から影響を受け、近代においては中国は日本から様々なことを学んだ歴史がある。両国は初心に戻り互いに歩み寄って、共にアジアの繁栄を築いていくことを願っている」と結ばれました。

 

「日本で初めての体験とネパール紹介」を講演いただいたミーナ・バクンチェさんは木曜日に活動している「くらしのにほんごくらぶ」の生徒さんです。英語と、学習中の日本語の両方で心温まる講演を披露して下さいました。

ネパールは、ヒマラヤ山脈と世界最高峰のエベレストが有名な農業と観光業が盛んな国で、非常に多くの民族(100以上)が暮らしているそうです。ミーナさんはネパール語を話す二アール民族に属しているそうですが、それぞれの民族ごとに固有の言語や文化があり、写真では多くのカラフルな民族衣装や料理を紹介して下さいました。また、居住している街のビデオやネパールの国旗や国花(石楠花)、色(クリムゾン)、動物(牛)などナショナルシンボルも紹介されました。仏陀が生まれた国としても有名なネパール、ミーナさんは講演の始めと終わりにあすみが丘へ来てから出会った人々への感謝を話し、特に「くらしのにほんごくらぶ」のメンバーには「新しい家族ができたように感じ、その優しさや励ましのおかげで安心して過ごせた」と熱い感謝の意を示しました。「優しさと繋がりがあれば、どの場所でも第2の故郷になることを知った」とも話されました。相手へのリスペクトや感謝の気持ちを賞賛される日本ですが、同じ仏教という文化を持つネパールのミーナさんからも同じ気持ちを感じ、深い親しみを覚えるひとときとなりました。

 

今回のような講演会はかつての「ボランティア交流会」が形を変え国際交流の場として開催しています。講演会終了後は質問タイムや写真撮影もあり和気藹々と楽しめました。また多くの皆様とご一緒できたらと思います。坂本